No.666
【やたらマウントを取りたがる釈迦とやたら草刈り機をほしがる農園主の対談】
お釈迦様「これ、農園主や。聞こえておるか」
ぼく 「あ、お釈迦様」
お釈迦様「農園主や。お前はいま、草刈り機がほしいとおもっておるな」
ぼく 「はい、すごくほしいです(もしかしてもらえるのかしら)」
お釈迦様「農園主や。おまえの生活の度合いからみて、そんなに何本も草刈り機をそろえる理由がどこにある?」
ぼく 「あ、いや、でもその、電動草刈り機にはメリットがたくさんあって……」
お釈迦様「そんな話は聞いておらん」
ぼく 「はい」
お釈迦様「その草刈り機はいくらするのだね」
ぼく 「あ、安くそろえたら、4万円を切るくらいでしょうか(やっぱりもらえるのかしら)」
お釈迦様「農園主や。そんなお金があるのなら、いま壊れている草刈り機を直すほうが先だとおもわないかね」
ぼく 「……はい。おもいます」
お釈迦様「4万円。お前ごときがポンポンはたけるようなお金じゃなかろうに、もういますぐにでもネットショッピングで気軽にポチしようとするものだから、わたしはお前の性根を叩き直してやらねばならないとおもって、わざわざ顕現したのだよ」
ぼく 「(性根……? お前ごとき……?)」
お釈迦様「農園主や。わるいことは言わないから、その買い物はいったんあきらめなさい。それで、ネットショッピングにかまけている時間があるのなら、草刈り機を買ったつもりで、いま手元にある草刈り機で一生懸命畑の草を刈りなさい」
ぼく 「……はぁ」
お釈迦様「お前が時間のムダを費やすのを、わたしは見ておられないのだよ。ましてそれがお金のムダになるのだから、小言のひとつも言いたくなるではないか」
ぼく 「でもお釈迦様。お言葉ですが、あの草刈り機があれば、カラダもラクになるし、エンジンの音も静かだし、きっといいことがたくさんあるはずで……」
お釈迦様「釈迦に説法!!」
ぼく 「わあ!! ごめんなさい!!」
お釈迦様「釈迦に説法を垂れるとはなにごとか。極楽の蓮池のふちを毎年5回も草刈りしておるわたしに生意気な口をききおるわ」
ぼく 「知りませんでした。すみません」
お釈迦様「もう草刈りシーズンも終わるうえに、ネットのセール時期でもないときにそんな買い物を急いでする理由がどこにある!? 農園主よ、ふだん清貧に努めているのに、4万円の買い物の重みがわからないのか。それにもうしばらくしたら、車検が控えているのではないか」
ぼく 「あ、はい。来年の2月に車検です」
お釈迦様「車検にいくらかかるか、ことしの秋野菜がちゃんとお前の貯蓄になるのか、そういうことを見極めてから、草刈り機は来年の春のセールのときに検討するのでも遅くはないのではないか?」
ぼく 「お……お釈迦様!! ぼくのことをそんなに気にかけてくださってたんですね」
お釈迦様「わかったかね。農園主よ」
ぼく 「はい、お釈迦様。草刈り機を買うのは、もっと先にしようとおもいます。ご助言、どうもありがとうございました」
お釈迦様「わかればよいのだよ。それではまた会おう。(ピロリロリーン)」
ぼく 「(……草刈り機、もらえなかったな)」
というわけで、すこし頭を冷やして、草刈り機を買うのはもう少し待とうとおもいます。
#与太話
お釈迦様「これ、農園主や。聞こえておるか」
ぼく 「あ、お釈迦様」
お釈迦様「農園主や。お前はいま、草刈り機がほしいとおもっておるな」
ぼく 「はい、すごくほしいです(もしかしてもらえるのかしら)」
お釈迦様「農園主や。おまえの生活の度合いからみて、そんなに何本も草刈り機をそろえる理由がどこにある?」
ぼく 「あ、いや、でもその、電動草刈り機にはメリットがたくさんあって……」
お釈迦様「そんな話は聞いておらん」
ぼく 「はい」
お釈迦様「その草刈り機はいくらするのだね」
ぼく 「あ、安くそろえたら、4万円を切るくらいでしょうか(やっぱりもらえるのかしら)」
お釈迦様「農園主や。そんなお金があるのなら、いま壊れている草刈り機を直すほうが先だとおもわないかね」
ぼく 「……はい。おもいます」
お釈迦様「4万円。お前ごときがポンポンはたけるようなお金じゃなかろうに、もういますぐにでもネットショッピングで気軽にポチしようとするものだから、わたしはお前の性根を叩き直してやらねばならないとおもって、わざわざ顕現したのだよ」
ぼく 「(性根……? お前ごとき……?)」
お釈迦様「農園主や。わるいことは言わないから、その買い物はいったんあきらめなさい。それで、ネットショッピングにかまけている時間があるのなら、草刈り機を買ったつもりで、いま手元にある草刈り機で一生懸命畑の草を刈りなさい」
ぼく 「……はぁ」
お釈迦様「お前が時間のムダを費やすのを、わたしは見ておられないのだよ。ましてそれがお金のムダになるのだから、小言のひとつも言いたくなるではないか」
ぼく 「でもお釈迦様。お言葉ですが、あの草刈り機があれば、カラダもラクになるし、エンジンの音も静かだし、きっといいことがたくさんあるはずで……」
お釈迦様「釈迦に説法!!」
ぼく 「わあ!! ごめんなさい!!」
お釈迦様「釈迦に説法を垂れるとはなにごとか。極楽の蓮池のふちを毎年5回も草刈りしておるわたしに生意気な口をききおるわ」
ぼく 「知りませんでした。すみません」
お釈迦様「もう草刈りシーズンも終わるうえに、ネットのセール時期でもないときにそんな買い物を急いでする理由がどこにある!? 農園主よ、ふだん清貧に努めているのに、4万円の買い物の重みがわからないのか。それにもうしばらくしたら、車検が控えているのではないか」
ぼく 「あ、はい。来年の2月に車検です」
お釈迦様「車検にいくらかかるか、ことしの秋野菜がちゃんとお前の貯蓄になるのか、そういうことを見極めてから、草刈り機は来年の春のセールのときに検討するのでも遅くはないのではないか?」
ぼく 「お……お釈迦様!! ぼくのことをそんなに気にかけてくださってたんですね」
お釈迦様「わかったかね。農園主よ」
ぼく 「はい、お釈迦様。草刈り機を買うのは、もっと先にしようとおもいます。ご助言、どうもありがとうございました」
お釈迦様「わかればよいのだよ。それではまた会おう。(ピロリロリーン)」
ぼく 「(……草刈り機、もらえなかったな)」
というわけで、すこし頭を冷やして、草刈り機を買うのはもう少し待とうとおもいます。
#与太話
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