山麓王国

全年12月3日の投稿4件]

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「ひ」と「し」が正しく発音できないのは、他の地域にもあるようで、例えば北海道では「旭川」を「あさしかわ」と発音する所もあるようなんです。

仕事でボイストレーニングもやっているのですが(歌だけでなく発音も)「ひ」「し」の発音は誰でも曖昧になりやすい傾向があるようです。
「ひがし」も、「しがし」に聴こえてしまう人はけっこういます。
「ひし形」となると、「シシガタ」に聴こえてしまい、案外多くの人が曖昧な発音で、聞き取りにくくになります。

三代東京に住んでいる人がそうだとか、遺伝とか諸説ありますが、私が考えるところでは、江戸っ子特有の巻き舌的なべらんめぇ口調と、
威勢のいい早口の癖が、発音不明瞭の言葉を作っていったようにも思います。
そういう話し方をする家庭に生まれたから、それを聞いて育ったからといって、そうそう上手に「ひ」「し」が混同したり入れ替わったりしないと思うんですが(笑)
現代でこういう話し方をする人は、ご高齢の一部の人のようですね。

実際は、舌の横方向の形状に関係があるらしいのですが、詳しい理由はわかりません←これだけ書いて結局わからない(笑)


東京の場合、代々住んでいる人はそんなにいるわけではなく、戦後の集団就職あたりから東京に出て来て、そのまま住み着いたというほうが多いかもしれません。
これは、農園主さんが1133で書いていらっしゃる、「それぞれちがった習俗や文化を持ち込む」というお話のように、東京もそういうところだと感じます。
(追記1)
お正月のお雑煮の作り方が家庭によってずいぶん違うのは、その一例かと思います。

お七の話、事実はほとんど不明で、大げさに脚色されたものばかりですね。
昨年あたりでしたか、お七のことを少し詳しく調べてました。
気性が激しいから火をつけた、という話も読んだことがありましたが、農園主さんが書いていらっしゃるように、論理の飛躍だと思います。

女心というものを私なりに考えると、一途に思いつめた末のことで、当時火付けが死罪とわかっていての行動。
自宅が火事になれば、愛する人のいるお寺に避難でき会えるという、短絡的思考ではありますが、会いたい一心だったとわかります。
会いたさ見たさに怖さも忘れ、という歌もありますが(大正13年 籠の鳥)、本当に必死だったんでしょうね。

お七が処刑されたあと、お七の棺に両親がお七が執着した着物をかけてやるのですが、寺男たちが小遣い稼ぎに振袖を質屋に(ひちや・しちやが出てきました)売ってしまいます。
それを親に買ってもらったある娘が、原因不明の病で寝込み死んでしまうのですが、その日は、お七の処刑された日。
そして一年後、やはりお七の命日に原因不明の病で死んだ娘は、その因縁の着物を着てから寝込んだのだとか。

棺にかけてやって、供養されたはずの振袖がまだあったということを知ったお七の親が、今度こそお七の振袖を供養しようとお寺に持って行くのですが、
不思議なことに追記2 振袖に火がついて、その火があっという間に燃え上がり、江戸の大火(明和の大火)となったというお話は、実にもっともらしくできています。

ただしこれは、本郷の質屋の娘、お梅の話と実に紛らわしく、お梅の場合もとても似た話でありながら、振袖火事=明暦の大火とされていて、よくわかりません。
脚色されやすい題材なんでしょうね。

(追記3)
明暦のほうが明和より前なんですね。だとすると、お梅の話のほうがお七より先ということになります。あ~よくわからない(笑)


今日は、お札3体をいただく日でしたか?
ずっと続いてきた慣習をやめるというのも一苦労かと思いますが、それこそ心が伴わない単なる儀礼、習慣ならば、負担のないように行事を減らすのはいいことですね。

寒山拾得が軍服を着せられ~~、というのは、なんだかとても考えさせられますね。

お七の事から「籠の鳥」という歌を思い出し、何気なく検索していたところ、桂吉朝が「狐芝居」という上方落語の中で、実際にこの歌の冒頭を歌ったと書いてあり、
さらに検索しましたが、動画は残っていないようでした。
どんな話かな、とYouTubeを探したら、「ふじいでら素人噺の会」の「可笑家五目」という人のものがありました。
歌は歌っていませんでしたが、この人本当に素人? うまいな~~と思いました。
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出かける前に、ちょっとおもったことをメモ代わりに。

世の中は均衡をとろうとするので、引っ張るチカラを強めると、向こうから引っ張り返すチカラも強くなります。

じぶんが一方的に引っ張り続ける、ということが……たとえじぶんの一生の間はそれでいけたとしても、不均衡はいつかかならず是正されます。

あるいはそれは子孫が根絶やしになるほどの革命かもしれませんし、もっとべつのカタチかもしれません。

当然じぶんが生きている間に是正されてダメになるかもしれない。

人間が、そのような引っ張り合いの土俵からおりるのはもっとも望ましいようにおもえるのですが、国家はそれを許すでしょうか。

第二次世界大戦のような戦場で、寒山と拾得が軍服を着せられ、銃剣を担がされているような風刺を、ふと想像していたのです。

#与太話
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きょうは自治会の宮講といわれる行事があるんですが、まあお酒と一緒に食事会をするだけです。

きょうは野菜の配達のみにして、ひさしぶりに午前中を休みにしました。

午後は、様子を見て収穫するかどうか決めます。

牛頭天王の掛け軸を飾るんですが、これはおそらく江戸時代以前のもので、地域の八坂神社が以前祇園社だったころの名残で、末端の氏子はスサノオではなく、いまだに牛頭天王をまつっているようです。

しかしいまでもよその田舎では宮講というと、ぼくのような人間には堅苦しくてイヤになってしまうような儀礼や型が多いようですが、うちのあたりではもう、お酒をふるまう食事会と化していて、儀礼というと掛け軸に向かって拝礼する程度のことです。

その儀礼も、二礼二拍手一礼をするんですが、祇園社を神道とみるとか、仏教とみるとか、祝詞をとなえるとか、そんな堅苦しいことも考えないあたりが、じつによろしい。

そんな宮講でさえ、もう人が集まらなくなって、もう来年からは開催しないというのでもいいのではないか、という声が聞かれます。

よその自治会ではもうやめているところもあるらしいです。

まあ、移住者が増えてきた昨今、地域でおなじ神仏を信心するという時代ではありませんし、実際わずらわしい行事を減らしていかないと、自治会の役員も少なくなって負担がタイヘンです。

やっぱり神様というのは、イザナギが言ったとおり、人が千人死ぬのであれば、千五百人生まれるようにしてやる、というような社会であってこそ信仰されるものです。

いまの中山間部のように、人が死にゆくままになって、外から人を呼んでなんとかつじつま合わせをしているような地域では、それぞれがちがった習俗や文化を持ち込むわけですから、なかなか信仰をまとめることもできないことでしょう。

#与太話
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1130
八百屋お七のことはほとんど知らず、恋する男に会いたいために家に火をつけるという話を知っていただけなんですが、ほんの軽く調べた状態でふたつほど、横道にそれるような雑談を。

Wikipediaを読み飛ばすように読んでいたところ、お七は丙午生まれなのではないか、という俗説がある、ということを知りました。

丙午に生まれた女性は気性が激しい、という迷信に基づいています。

気性が激しいので、恋する男の家に火をつけるようなことをするんだという、論理の飛躍です。

が、それでふと合点がいったのが、元東京都知事で意地悪ばあさん役をしていた青島幸男が書いた『人間万事塞翁が丙午』でした。

この作品は直木賞を受賞してるんですが、それなりに分厚い本で、東京日本橋で戦前戦後を生きるハナという女性の半生を描いています。

高校生のころに読んだというのもありますが、作品中に、丙午生まれの女性の気性が激しいという説明が出てきたかどうか記憶になくて、ずっと「どうして塞翁が丙午」なんだろうとおもっていたんです。

「人間万事塞翁が馬」という故事は、幸不幸は予想がつかないという意味ですが、これに丙午という言葉をくっつけて、「丙午生まれのハナが、予測のつかない時代をたくましく生きる」という意味だったのか、といまさら気づいたという次第でした。



あと、お七という名前なんですが、大阪の人は……まあむかしの大阪の人ですが、これを「おひち」と読みます。

「し」という言葉が「ひ」になってしまうようです。

なので、大阪では質屋の看板の横にわざわざ「ひち」とルビを振ってあるのを見たことがあります。

しかし「シシ鍋」が「ヒヒ鍋」になるようだと、サルを鍋にしているようでギョッとします。

逆に江戸っ子は……これもむかしの江戸っ子なのだろうとおもいますが、「ひ」の発音が「し」になってしまうといいます。

「昼間」が「しるま」になるような感じでしょうか。

これも「マントヒヒ」が「マントシシ」になるようだと、マントを着たイノシシを想像するわけですが、大阪と東京では「し・ひ」の発声が逆になるということを、ふとおもい出した次第です。



あと、東京と大阪の人……あるいは地域による人々の性格的特徴の違いは、仏教の宗派によるところが大きいのではないかとおもったんですが、これはまたべつの機会に。

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