山麓王国

No.449

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産業革命とIT革命には似たところがあるとおもっているんですが、せっかく先日産業革命の話をしたので、きょうはもうひとつ、今後起こるだろうことについて話をします。


産業革命で起こった劇的な変化のひとつは、人間が機械の管理をするようになったことです。

機械は、すさまじいチカラとスピードでものごとを成していきます。

モノを切断するにせよ、均一にモノを仕上げていくにせよ、畑を均すにせよ、そのスピードと正確さは、人間が手作業でかなう相手ではありません。

ところが、機械はそれを始動し、メンテナンスし、材料を調達して、しかるべき場所にセッティングする、というような維持管理が必要になってきます。

機械ができること以外は、結局人間がすべてをしなければならないわけです。

それで産業革命以来、人間は機械の維持管理をし、機械の生産力に合わせて働くようになりました。


ではIT革命ではどうかというと、これからはAIがつくる膨大な情報を人間が維持管理するようになります。

これまでは人間が情報を生産してましたが、今後すこしずつ、情報生産の役割はAIが担うようになります。

たとえばむかし、イラスト作品はすべて人間の手書きだったわけです。

それがWindows95あたりから劇的に変化し、パソコンで作品をつくるようになります。

それどころか、インターネットを利用して作品を出版社に送ったり、出版社は印刷会社にデータを送るようになる。

情報の生産速度と物流がすさまじい速さになったわけです。

しかし、まだ情報の生産は人間の役割でした。

これが今後AIが作品をつくるようになると、人間はAIの生産速度には勝てなくなります。
そのうち、生産する作品の正確さにおいても、人間がかなわなくなる日がくることでしょう。

人間はAIの生産物である大量の情報を、せっせと手直ししたり、人間のセンスに合わせて加工するなどする、維持管理側に回るわけです。


AIが仕事を奪う、人間の仕事がなくなる、なんていわれていますけど、ぼくはそんなことは起こらないんじゃないかとおもってます。

それどころか、今後も人間は機械に振り回され、AIに振り回され、膨大なモノと情報を維持管理し、流通させることに従事するのだろうと。

ようするに、これまであった仕事がAIの役割になることはあっても、それによって新しく仕事が生まれるので、やはり人間は忙殺される。


世の中が効率的になればなるほど、人間の生活はラクになるんじゃないか、という幻想を抱きますが、実際には世の中が効率的になればなるほど、人間もまた効率的に働かされるようになるだけで、ちっともラクにならないんですよね(笑)

ただ、ものごとが効率的で合理的であるということが、人間にとって「快」であることはたしかなので、世の中はやっぱり、徐々によくなってきているのでしょう。


ぼくにしたって、トラクターで畑を耕して、ネットで種を購入して、販売した野菜の代金は自動振り込みです。

もう一度クワとスキで畑を耕して、野菜を手売りする時代に戻りたいかといったら、いまのほうがいいですもの。

#与太話

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