山麓王国

No.64

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独裁が唯一許されるシチュエーションがあって、それは「徳治主義」をおこなったときです。

一時期のブータンがそうでしたが、国際的な潮流である資本主義の土俵に乗らず、精神的な幸福を追求するというような、ある意味国民に忍従を強いるような政策をとっても、国民がついてきたのは、統治者に徳があったからです。

その点、為政者に必要なのは、合理性や能力よりも徳だといえます。

合理性や能力は、徳をカバーする重要な才能ではありますが、やっぱり天秤にかけたときには徳のほうに傾くものです。

歴史をみると、石田三成は事務者としての能力はバツグンでしたが、なにせ冷徹で人望がなく、秀吉の威光を借りても関ヶ原の戦いでは家康に勝てませんでした。

家康自身に特別すぐれた徳があったとはおもえませんが、少なくとも当時の諸大名の中では「清濁併せ呑む器量を持つ、話の分かる統治者」ではあったとおもいます。

有能なだけで徳がない独裁者は、必ずどこかでこけます。

ヒトラーにしても、超有能で、人民をコントロールすることに血道をあげ、民族主義を喚起してドイツ国内のナショナリストを熱狂させましたが、最後はあのザマです。

レーニンやスターリンも有能で、かれらは死線を生き延びましたが、国際協調路線を投げだして当時のソ連に戻りたいと望んだ、後継者のプーチンは現在ロクでもないことになってます。

A級戦犯で死刑にされた東条英機と、戦後を87歳まで生きた昭和天皇の差はなにかというと、国体護持うんぬん以前に、昭和天皇の徳を考えずにいられません。

昭和天皇がもし謀略をもって政治をおこなう、有能でイケイケの覇権主義者であったらば、いくら戦後の国体護持をとりつけたとしても、おそらく万世一系は途絶えていたでしょう。

なにが言いたいかって?

Twitterは、曲がりなりにもいまよりは、青い鳥が飛んでいたときのほうがよかったなあ、という話です(笑)

#時事

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