山麓王国

2023年9月の投稿71件]

2023年9月30日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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ニャルラトホテプ 1



ニャルラトホテプ……這いまわる混沌……わたしは最後のひとり……虚空に向かってこの言葉を残そう……

数か月前。

社会は大混乱に陥っていた。

だれもが身の危険を感じ、陰鬱な不安と緊張感に満ちている。

この危険は広範囲に及び、すべてを覆っている。

人々が青ざめた顔で心配そうに歩き回っているのを覚えている。

なにかの前触れではないかとか、危険が迫っているなどと、予言や警告をささやく者もいたが、みんな聞かないふりをした。

言い知れぬ罪悪感が大地を覆っている。夜空の星々の深淵から流れてくる冷たい風は人々を凍えさせた。

季節の移ろいには、悪魔でも潜んでいるようだった。秋になっても、ひどく暑いのだ。

この世界と宇宙に存在した神々が、未知の神々に支配を明け渡したのだとおもわずにいられなかった。



ニャルラトホテプがエジプトに現れたのはそのときである。

何者かはだれにもわからない。ファラオのような見た目だったから、おそらく古いエジプトの血族なのであろう。

エジプトの農民たちはかれをみるや、ひざまずいたが、これもなぜかはわからない。

かれは地球ではない場所でメッセージを受け取り、27世紀の暗黒の中からやってきたのだと言う。

浅黒く、細身で、邪悪な男だった。

ニャルラトホテプは地球の文明を利用して、ガラスや金属の奇妙な器具を購入し、それらを組み合わせてさらに奇妙な器具を作った。

そして電気や心理学といった科学を利用して、人々の心をつかんだ。
かれはどんどん有名になっていき、たいへんな名声を手に入れた。

人々はこぞってニャルラトホテプに会おうとしたが、みな身震いする羽目になった。

ニャルラトホテプの行くところ、安らぎは消える。

みな悪夢にうなされて叫び声をあげるのだ。

これまで、悪夢による叫び声が社会問題になったことがあるだろうか。

どんな賢者たちでさえ、みなが夜に眠ることを禁じてくれないかと、祈ることしかできなかった。

そうすれば、
橋の下にたゆたう緑の水の上に輝く、崩れ落ちそうな古い尖塔も。
橋の下にたゆたう緑の水の上に輝く、青白くあわれな月も。

この悪夢の叫び声に思い悩まずにすむだろう。


#ラヴクラフト  #ニャルラトホテプ
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日蓮(法華経の開祖)だったとおもうんですけど、ふだんから親交がある家の、つい数か月前に会ったばかりの10代の若い武士が亡くなったと知って、その家に手紙を書き送ったというエピソードがあります。

「人の生き死には自然のことわりであって、ごく当たり前のことなのだから、嘆き悲しむようなことではないとふだん弟子にも言っています。
しかし現実にこのような死を知ると、やはり悲しくて、取り乱してしまうものです」

というような内容で、いくら生き死にを深く理解した日蓮でさえ動揺するのだから、われわれはなおのこと、人の生き死にに対する情動は抑えられるものではないんですよね。


昼過ぎに、親に電話をしていました。

父のガンに関しては、喉の腫瘍は取り切れているとのことで、ホッとひと安心。

肺の検査はまた後日とのこと。

あとは12月に再度PET検査があるそうで、これで光る部分がなければよい、ということでした。

人間はどうしたっていずれは死ぬのだし、こういうことにしても、あんまり一喜一憂しては身がもたないぞ、という気はするんですけどね。

そこはさっきの日蓮のようなもので、腹の中で一喜一憂するもんじゃないといっても、実際にはやっぱり、わるいことにならなかったことはうれしいし、ことし父にがんが発見されてからは、ずっとハラハラしていました。

で、もちろんこのまま何事もなく根治してもらいたいと願うわけです(笑)
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「怪奇小説を書く際の覚え書き」、加筆修正……というか、ややこしい表現をぜんぶ削り取って、意訳しまくりでじぶん好みに書き換えました。

この調子でニャルラトホテプに臨みます。

2023年9月29日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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ちなみにこのラヴクラフトの翻訳、ぼくが青空文庫の翻訳のわかりづらさに腹を立てて、勝手にやっていることですので、相手にしないでくださいね(笑)
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ラヴクラフトの翻訳は、難解になっているというよりは、もともと難解な原本に対して、ほとんどグーグル翻訳を少々手直ししたという程度だから、よけいに難解になってるようです。

ぼくもほとんど英語の、ネイティブな言い回しなんかわからないんですが、相当いい加減な翻訳だったことはわかりました。

で、ぼくもまた原本をグーグルに翻訳してもらったものと、翻訳とを照らし合わせて、意味の通らないところをどうにか解釈しながら分解しているのですが、それでも、英語がよくわかっている人からはお叱りを受ける内容でしょう。

段落を崩したり、本来のまわりくどいところをかなり簡略化していますが、それでもややこしいとおもいます(笑)


とりあえず、ラヴクラフトの怪奇小説の書き方については、理解しました。

そしてこのパルプフィクション作家の、難解でまわりくどい表現に惹かれた人が、かれの著作をクトゥルフ神話という形でささえて、いまもつながっている、というところまでが、いまのぼくの理解です。
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怪奇小説を書く際の覚え書き (後半)

HP ラヴクラフト著




5つの規則をかきだしましたが、この最初の段階はほとんど頭のなかでの作業です。

話が頭のなかで練り上げられ、具体的にシナリオを肉付けする準備が整うまで、書き出すことはありません。

アイデアをどう発展させるべきか決まらないうちに、実際に書き始めてしまうこともありましたが、これはあとあと問題になりがちです。

おもうに、怪奇小説の表現は4種類にわかれます。

雰囲気や感情の表現。
絵画的な概念の表現。
一般的な状況や状態、伝説あるいは知的概念の表現。
最後に、くっきりとした特定の劇的な状況、またはクライマックスの表現。

もうすこし突っ込んでいえば、さらに2つの大まかなカテゴリーがあるといえるでしょう。

ひとつは、なんらかの状況や現象に対する驚異や恐怖を描いたもの。
もうひとつは、怪奇現象に対する登場人物の行動を描いたものです。


 怪奇小説の中で恐怖を分類すると、5つの要素があります。

(a)根源的な恐怖、異常、状態、実体など。

(b)全体的な効果、挙動としての恐怖

(c)恐怖があらわれるときの様式。恐怖が実際にあらわれたときのカタチや、その現象の観察。

(d)恐怖にどのように反応するかということ、そして

(e)これらの条件にともなって、恐怖が特定の効果を発揮すること。

 
 怪奇小説を書くとき、わたしは常にムードをつくるようにしており、重点を置くべきところにも細心の注意を払っています。

いかに三文小説といえど、怪奇現象を目の当たりにして、当たり前の日常でも語るように表現するような愚かなことは、相当な未熟者でない限りやらないものです。

想像を絶する出来事や状況を描くには、物語のあらゆる段階で注意深くリアリティを維持する必要があります。

中でも、物語の核となる怪異が起きたときは、その存在自体が物語の登場人物や出来事を覆い隠してしまうほどですから、慎重に登場人物の情動を「構築」して、印象的かつ慎重に扱われなければ、単調で説得力のないものにみえてしまいます。

この驚異に触れるときを除けば、かれらは一貫して自然でなければなりません。

物語の核となる怪異に関しては、圧倒的な感情を表現しなければなりません。ここは決して当たり前のことではないのです。

たとえ登場人物たちが驚異に慣れてしまっているだろうという場合でも、読者に合わせて、臨機応変に怖がらせるべきなのです。こういう部分を軽んじると、せっかくのファンタジーが台無しになります。


 怪奇小説というフィクションに求められるのは、人の動きよりも、雰囲気です。
事実、怪奇小説は、人間の気分を鮮明に描写しているだけなのです。

それ以外のことをすると、安っぽくて幼稚な、説得力のないものになってしまう。

非現実的な、奇妙な現実が、ぼんやりした幻想を構築した際に、微妙にほのめかされたもの。
こういった、われわれが知り得ない細かい気分の濃淡や、手がかりや手応えに、もっとも重点が置かれるべきでしょう。

奇妙な出来事に対して、むきだしの情報を羅列するようなことをしたって意味がありません。

これらは、わたしが本格的にファンタジーを書こうとしてからずっと、意識的にせよ無意識的にせよ従ってきたルールです。

このルールが成功しているかどうかは議論の余地があるかもしれませんが、すくなくともわたしに限っていえば、このルールを無視していたら、いまよりはるかにわるい作品になっていたとおもうのです。

#怪奇小説を書く際の覚え書き #ラヴクラフト
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ラヴクラフトの作品は、どうも原本からしてあまりにも表現がまわりくどく、それを直接的に翻訳したものも難解になっているようなので、ぼくがムリヤリわかりやすくなるように作品を砕いていきます。

段落はいちいち改行し、表現はできるだけ意味が通りやすくなるよう意訳も含めています。

この調子ですこしずつラヴクラフト作品を読み解いていこうとおもいます。
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怪奇小説を書く際の覚え書き (前半)

HP ラヴクラフト著


わたしが小説を書く理由は、ある場所に行ったときの驚きや美しさ、冒険の期待のようなぼんやりした感覚を、わたしがこれまで積み上げてきた経験によって、より明確に表現して満足したかったからです。

なかでも怪奇小説を書くことを選んだのは、あくまでわたしの好みの問題です。

わたしは長年、時間や空間、自然法則のような、この世でわれわれを縛るものを停止させて、奇妙な幻想に浸りたいと願っていました。

時間や空間や自然法則に縛られるせいで、わたしたち遠い未知の世界である無限の宇宙空間への好奇心が挫折してしまうのです。

またわたしの物語では恐怖を強調しますが、それは恐怖がわたしたちの根源的で強烈な感情であり、幻想を生むのにもっとも適した感情だからです。

恐怖は未知のものや奇妙なものと密接に関係しています。
だから、自然法則の崩壊や、宇宙の異質さ、あるいは「異界」のようなことを、恐怖抜きに語るのはむずかしいのです。

あとわたしの物語では時間が重要な役割を果たしています。
わたしには時間こそが宇宙でもっとも残酷な恐怖におもえるのです。

人間と時間との対決は、もっとも実りある力強いテーマであるとわたしにはおもえます。



わたしの作風はあきらかに特殊ですし、あまり万人受けするとはおもえません。
それでも、わたしがやっているようなことは、文学が始まったときからずっとだれかがやってきていることです。

割合としては少数でしょうが、未知の宇宙空間に燃えるような情熱を感じ、現実という既知の牢獄から抜け出して、信じられないような冒険と夢の、無限の可能性を秘めた仙境へ向かいたいと願う人は常にいるものです。

深い森、幻想的な都市の塔、燃える夕日といった夢が、わたしたちに一瞬の暗示を与え、そして目の前に仙境が広がるのです。

わたしのようなアマチュアのみならず、ダンセイニー、ポー、アーサー・マッチェン、MR・ジェームズ、アルジャーノン・ブラックウッド、ウォルター・デ・ラ・メアは、この分野の偉大な作家たちです。



わたしの物語の書き方はひとつではありません。わたしはいろんなやり方で物語を書いてきました。
夢をそのまま書き留めたことだってあります。

しかしふだんは、表現したいことを決めて、話の展開を具体的な言葉でみなさんにお見せできるように推敲します。

わたしがよくやるのは、気分、アイデア、イメージに適した条件や状況をリストにして、論理的で自然な動機を推測していくというものです。

もちろん実際の執筆のプロセスは、テーマや着想によってさまざまですが、もしわたしの全作品を分析して平均したとすれば、以下のような一連の規則があるとおもっています。



(1)まずシナリオを用意します。最初は物語的な肉付けは後回しにして、出来事が起こる順に記述します。
要点を網羅して、じゅうぶんな長さで記述します。この枠組みの段階で、予測できる結末を詳細に記述するのもよいでしょう。

(2)ふたつめのシナリオを用意します。こんどは物語を肉付けしていきます。最初につくったシナリオをもとに、視点の変化、強調、クライマックスに変更がないか、メモをしておきます。
これによってストーリーに劇的な力がもたらされたり、全体的な効果が高まる場合は、もとのあらすじを変更します。
重要なイベントは自由に追加、削除をおこないます。最終的にまったくちがう物語になったとしても、最初のシナリオにとらわれてはいけません。推敲していく過程で提案があれば、いつでも変更を加えましょう。

(3)肉付けしたシナリオに従って、あまり深く考えずにパパっと書き出してしまいましょう。
この段階でも書いている間に変更したほうがよいとおもったら、前のシナリオにとらわれることなく変更します。
効果的な演出や、あざやかな物語が挿入できるとおもったら、のがさず追加しましょう。

そして最初のシナリオとあたらしいシナリオとの整合性を調整します。
必要に応じてセクションを大胆に挿入したり削除したり、最初の部分と終わりの部分の変更を納得いくまで試みます。
小説全体の最終的な仕上がりと食い違いがないように確認しましょう。

(4)テキスト全体を改訂します。
文章のリズム、エピソードの比率、微妙なニュアンス、シーンの移行がスムーズに行えて説得力があるかどうか、クライマックスなどの効果、ハラハラ感やおもしろさ、その場の空気のもっともらしさなど、さまざまな構成要素に注意を払いましょう。

(5)きちんとタイプされて出来上がった原稿を用意して、最終改訂を加えます。

#怪奇小説を書く際の覚え書き #ラヴクラフト

2023年9月28日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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まだすこしカフェインの離脱症状が残っている感じですが、おおむねしゃっきりしてきました。

夕方には、オクラの畝の欠株で育てていたネギをニンニクの圃場に移し替えて、ニンニクの植え付けもほぼ終了。

あとは葉ニンニクの畝をつくって、のこった小さな種球をばらまくだけ。


そういえばことし、ほんのすこしネギを売ったんですが、けっこう売れそうな感じだったので、来年以降、オクラの欠株を利用するか、あるいは専用の畝をつくってネギも営利で増やしてみようかとおもっています。

どうせ売れねえだろう、と半分自家用感覚で植え付けたので、多くの苗を植え付けずじまいで枯らしてしまったのはもったいなかったなあ💦
#野菜
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https://www.aozora.gr.jp/index_pages/per...

青空文庫で、ラヴクラフトの著作を発見。
もう著作権が切れているので、無料で読めるようです。

以前ゲームでその名前を知って、興味があったニャルラトホテプと、狂気の山脈にてを読んでみようとおもいます。
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芯の折れたズッキーニ。
調べていると、脇芽が出てくるというのだけど、秋は栽培期間が短いから、復活まではいかないんじゃないかな、とおもいつつも、興味本位で観察。

夏の葉野菜は、どうも不織布やワリフをかけても、一定の虫害が出るもよう。

ダイアジノンをしているのだけど、それでも地中に虫が残っているのか、なんなのか。
春の栽培では起こらない現象なのですが、原因を知りたいところです。

ワリフがべた掛けで、農薬も直接上から散布できるのならいいんだけどなあ。
#野菜

2023年9月27日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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電気をつかわずに演奏する「アンプラグド」というライブがアメリカで流行して、ぼくが高校時代に、エリック・クラプトンという、白人ブルースギタリストがこの企画に参加してライブをしているのだけど、ぼくはこのアルバムは伝説の一枚だとおもっていて、いまだに色あせません。

というか、ぼくがギターをはじめるようになったきっかけでもあります。

その中で長い間聴き込んで、最初に聞くとこの一曲が好きだ、やっぱりこの一曲だ、と変遷していくうちに、とうとうこの一曲となったのが、これ。

あらためて和訳のサイトを拝見したんですが、この歌詞は、ほとんどぼくの人生のようです。

http://blog.livedoor.jp/mineallmine/arch...

#音楽
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きょうは集落の役員会。

「集落でむかしはお酒をよく飲んでいたし、みんな一杯やるというのを目的に集まっていたけれど、いまはお酒を飲まない人にフォーカスして自治会運営をしてるのが、よい流れになっている」

というのが今回の話の主要なところだったとおもいます。

来月親睦会があるんですが、それも昼飲みだし、ビール1ケースだけでいいんじゃないか、というような感じです。

ぼくが移住してきた10年前だと、ビールは2ケース、日本酒があと2升くらいは必要でしたから、ずいぶん酒代が減ってきたとおもいます。

自治会といえば飲まされるという雰囲気も、特に飲まない人にとって大きな負担になっていました。

飲みたい人は家に帰って存分に飲めばいいのだし、いまの雰囲気はとてもよくなってきたよね、というのが今回の役員会の主題だったなあ、とおもいます。

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夏の間のみ続けていたコーヒーをやめたところ、なかなかの離脱症状で、3日目の昼寝で、ようやく慢性的な眠気とだるさが抜けました。

カフェインを抜くときは毎回こんな感じ。
コーヒーは習慣で飲むんじゃなくて、頓服的に、ほんとうに必要な時だけ飲むのがよいのだろうなとおもう。
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いつからでしょうね。
暇つぶしをしているつもりだったのが、暇つぶしにつぶされる時代になったのは。

2023年9月25日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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こちら先日話したズッキーニの、茎の折れたもの。

あまりにもみずみずしく、順調すぎるくらい順調な生育だったんですが、きょう収穫してて、ようするに軟弱に育っていたということがわかりました。
ちょっと手で押すだけでぽきっと折れるくらい軟弱で、そりゃ強風が吹いたらイチコロだなあ、と(笑)

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畑に残った小動物の足跡。
柿の木に登ったりして、ことしはほとんど実がなっていないのに、それにまで悪さをしています。

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第三弾の葉物には、不織布をかけるのがなんだか怖くなって、このように小動物対策で二重にネットをかけました。

いいかげんなネットではあるんですが、オクラの食害の際にはこれで効果がありました。

どうも晴れ続きになりそうなので、草刈りをしたり、葉物の圃場に水やりなどをしていたら、ニンニクの植え付けはできませんでした。
あしたからがんばろうとおもいます。

#野菜
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あれこれ気づいたことがあるのだけど、たいていは畑仕事をしているときにふわふわと気づいて、つかみどころのないままいつのまにか忘れてしまう。

ものごとは腑に落ちてはじめて得心に至るのだけど、そういうところまで至らないまま、それでもこれはとても大事な考え方だろうな、とおもっているうちに忘れてしまうわけです。

それで、きょうは収穫作業を終えてすぐ、そのあたりのまとまりのないことを、タラタラ書いてみようとおもいます。


どうして畑の野菜がうまくいかないことでこんなに苦しいのか、というと、ぼくの場合はたぶんお金にならないとか、そういうことは理由としては2番、あるいは3番なんですよ。

いちばんの理由は、言語化したくないことが増えてしまった、言い訳せねばならぬことが増えてしまった、ということだろうとおもいます。

プライドが傷つくのが、イヤなんでしょう。

べつに収入が減って茶漬けに梅干しの暮らしだって、ぼくとしては(それなりにイヤではあるけど)べつにかまいません。

そういうことじゃなくて、うまく野菜が作れなかったことを、じぶんに言い訳し、他人に言い訳し、結果が出なかったことをどうにか納得材料にしようともがく、そのありようが、ぼくはほんとうはイヤなのだろう、と。


しかし、よくよく考えればぼくは毎年野菜作りの中で、この手の言い訳を何度も繰り返していて、ことしはそれがたまたま多いわけです。

百姓仕事は、三歩進んで二歩下がるのが当たり前です。

一年単位でみて、三歩進んで一歩下がる程度ですめば喜んで、ある年に自然災害で畑が壊滅、三歩進んで三歩下がるような年になって、結局平均すれば、三歩進んで二歩下がっているといった具合。


そういえば、何年前だったか、こんなニュースをみました。

代々……といっても戦後の、それも高度経済成長期以降でしょうけど、大百姓としてがんばっていた北陸の農家が、ちょうどせがれに農業を託すというので、千万単位のお金を借り入れてハウスを10棟ほど建てた。

息子に豊かな暮らしをしてもらいたい、とおもったんでしょう。

ところがこのハウスが、翌年の大雪で半分以上ひしゃげてしまって、膨大な修理費用がかかることになりました。

で、それを苦にしたのか、ある日せがれが自殺してしまった。

百姓をやっている身として、この農家の悲しみやいかばかりか、とおもうと胸がつぶれそうになりますが、農業で家族を養う、儲けるというときには、すこし身の丈に合わない無理をしなければならないんですよね。

だから、ぼくのような独り身のオッサンは、そもそもじぶんひとりぶんの身の丈に合うくらいのことしかしていないので、ちょっと野菜がうまくいかなったくらいのことは、「まあまたイチからやり直しだ」と切り替えてしまえばよい。

その点非常に気楽な商売といえますが、家族が養えるかというと、ムリです。
いや、できないことはないのだけど、ぼくひとりではムリで、家族の助けが必要になります。

いまぼくがやってるのが、3坪でカウンターしかない居酒屋をひとりで切り盛りしてるとすれば、これを小ぢんまりした家族経営の町中華くらいまで広げる、くらいのイメージでしょうか。

そこを越えて大きな儲けを狙っていくとなると、ある種の野心と、大きく勝負をかけて大きくコケる可能性も覚悟しなきゃなりません。

相場取引の用語をつかうと、レバレッジがかかるわけで、ぼくが三歩進んで二歩下がるをやってるところを、三十歩進んで二十歩下がる、ということをするわけです。

そうすると、たまたま四十歩も下がるような大災害が起こったりすると、個人単位では取り戻せない破綻になってしまう。


で、ぼくもそれなりに畑をもっと効率的につかいたいとか、あしたはもっとよい状況にしたい、というおもいがあるので、それなりにがんばるんですが、やっぱり自然にはなかなか勝てないし、不測の事態はいつでも起こり得ます。

一進一退で、なかなかおもったようにはいかないんですが、じぶんの身の丈に合った暮らしを逸脱しないでいられるのだから、あきらめずにきょうも種をまき、あしたも種をまくのが正解なんです。

その瞬間、うまくいったとか、うまくいかなかったということに、一喜一憂せず、たんたんとやるべきことをやらないといけないよな、と。

とまあ、そんな殊勝なことを考えては、すぐに忘れてしまうわけです。

#野菜

2023年9月24日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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なんか心境をあらわすような感じにもおもえますが、暗喩的な意味はまったくありません。

SUM41の最初のアルバムがとても好きだったんですよね。
この曲は、親友の女の子がエイズにかかったことが、テーマになっているようですが、そういう事態を悲観するというよりは、そういう事態にそのままアクセル全開で突っ込んでいくというか、タイトルのThe Hell Songというのも含めて、妙な歌なんですよ。

もう20年以上前の曲ですか。

大阪で、ある求人広告の会社で仕事をしていたころ、FM802からかかっていた曲でした。

あんまり曲を紹介できなかったけど、きょうはこのへんで寝ます\(^o^)/
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尾崎豊の「I love you」です。

ただ、歌ってるのは森進一さんです。

なんか、たぶん絶対当人にそういうつもりはないはずなんですが、聴いてるうちに笑いがこみあげてくるんですよね。
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きょうはここは、好きな音楽を勝手に張り付けていく時間になります。

たぶんこれまで張り付けた曲も重なるとおもいますし、ジャンルにはこだわりません。



ドリフの曲はたいがい好きですが、その中でも好きなのは、楽曲のメンバーに志村けんがいるからだろうとおもいます。

志村けんは、サーカスでたとえたら、ぼくの人生をにぎやかしてくれたクラウンのような存在でした。

#音楽
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まずきょうの一連の投稿には、くれぐれも返信をつけずにいてもらいたいとおもっています。
哀れとおもえばこそ、放っておいていただければありがたいのです。
こういうときは、ぼくとおなじ方向をみても、なにもよいことはありません(笑)

よくよく考えれば、たかだか実質2週間分の葉野菜の失敗と、ズッキーニの被害くらいで、心臓がバクバクして、もう首をくくらにゃならんのではないかと覚悟するほどの圧迫を感じたのだから、ぼくという人間はよくよく小心者だとおもいます。

見苦しい姿をお見せしましたが、しかし春から続いていた畑の問題から重なっての落ち込みなので、どうかお許しいただきたいところです。

来年は残念ながら非課税世帯になってしまいそうです(笑)

ふて寝で昼寝でもすればすこしは気分がラクになるのではないかとおもいましたが、うまく眠れず、あげく腹が痛くてトイレにこもっていたら、呼び鈴が鳴りました。

どうやら無作為に抽出される政府の土地統計調査に当たってしまったそうな。

じつは何年か前から、国勢調査や農林業センサスのような、全員を対象にした調査から、農業構造動態調査という抽出型の調査まで、大当たりといっていいくらい当たっていて、もうこの手の調査は慣れたもので、封筒を受け取って30分でネットに提出し終えました。

おかしなことに、なんとなくそれですこし心の中に風が通ったような感じがしました。
もちろん、まだモヤモヤはしてるんですが、倒れ込むほどしんどいという状況は脱したようです。

このへんの心理的なところは、あとですこし書いてみようとおもってますが、書くのがしんどかったらやめます(笑)

きょうか、あるいは明日あたりに第三弾の葉野菜の種まきをします。

ことし、夏以降でまともに育てられた野菜が、ほとんどない気がするなあ……。
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ことしの、野菜作りのさまざまな試練は、笑って乗り越えようとおもっていたけど、ぼちぼち重くなってきました(笑)
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きょう、第二弾の葉野菜と第一弾の葉野菜を確認していたのですが、なんと白い不織布が地面に張り付いていて、発芽していた野菜がほとんど枯死していました。

こんなことはいままでなかったのですが、あまりの出来事に脱力。

さらにきのう非常に風が強かったのですが、雌花のついていたズッキーニが軒並み折れてしまいました。

ぼくの心も折れました。

いつになるかわかりませんが、ちょっと心が回復するまで、発信は控えようとおもいます。申し訳ないです。

2023年9月22日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』をみる。

NHKでやっていたドラマシリーズが映画化されたもので、もともと『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフとして漫画になっていたものを、映像化したものです。

累計の興行収入が12.5億円に達するそうで、よく当たっているのだとおもいます。

感想としては、アマプラでみるぶんには、とてもよかったです。

映画館でそれなりのお金を出して見るとなると、よほど登場人物のファンであるとか、原作が好きとか、そういう思い入れがないと、ちょっと物足りなさが残るんじゃないかという気がしました。

というのも、なんというか、ひと言でいうと、手堅いんですね。

手堅いというのは、誉め言葉であると同時に、安牌を狙った感じともいえます。

映画化作品であるからといって、奇をてらったことをせず、あまりドラマのときから逸脱したことをしていない。

ただ、筋書きがよいし、役者の演技がよかったから、わざわざ文句をつけるようなこともありません。

もしドラマシリーズがなくて、いきなりこの映画が実写の岸辺露伴シリーズの最初だったら、かなり強いインパクトがあったのではないか、という気がします。

#与太話
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二ノ国ですが、なんとなくどっかでみたことあるなあ、と。

あ、と気付く。
ときめきトゥナイトっぽいんだ。
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ぼちぼちインボイスが始まりますね。
零細農家であるぼくにとって問題になるのは、消費税の課税が行われるという点です。

小規模事業者のほとんどは本則課税を選ばず、簡易課税にするはずです。

簡易課税を選択した場合は、売り上げの消費税額(8% or 10%)から、インボイス制度が始まってから3年はどの業種でも20%を納税する特例期間が設けられました。

特例期間を過ぎたあとは事業区分ごとのみなし仕入れ率で支払額が決まります。

ぼくの場合、飲食料品の譲渡にかかわる農業なので、特例のあるなしにかかわらず80%のみなし仕入れ率(つまり、20%の課税)になります。

↓業種ごとのみなし仕入れ率
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実際に計算してみますが、農産物を108万円売り上げたら、消費税は8%ですから、8万円が消費税ですよね。

その8万円のうち80%がみなし仕入れ率ということになるので、のこりの20%の1万6千円が課税されます。

計算自体は、カンタンなものです。

それに、インボイスによる消費税の課税でいきなり生活が破滅する、というようなものでもありません。


ただぼくが心配なのは、それこそ直売所で野菜を売るような人のうち、ギリギリ課税対象になるくらいの販売量の人にとっては、ハードルが高いということです。

家庭菜園の延長線上で、大きめの畑を借りたとします。

たくさん収穫できるようになって、直売所で取引をしたいと話しかけたときに、担当者から「インボイスの登録はされてますか」と聞かれたら、どうなるか。

直売所で販売する手前の段階で、税務署に行ってインボイスの手続きをしなければならない……となると、面倒くさいしやっぱりやめとこうかな、という流れになりやしないだろうか、と。

農業者はなんというか……こういう言い方をするとアレですけど、税務署から収入を捕捉されるのとか嫌がる人が多そうですし(笑)

となると、直売所で販売される野菜が減ることで、全国各地の直売コーナーが閉鎖されるなんてことになったら、ぼくのような零細の農業者が、最終的にワリをくうのではなかろうか。

もっといえば、うちのような小さな段々畑が集まっているような山間地は多くありますが、野菜をつくって小規模に稼ぎたいときにハードルが上がってしまって、全国でいよいよ休耕地が増えてしまうのではないだろうか、というのが目下の心配事です。

#野菜
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ぼくは、椅子を壊すプロです。

そんなものにプロもアマもないのですが、ともかく、ぼくの座る椅子は、一般的な寿命よりはるかに早く壊れてしまう。

べつに体重がどうのこうの、というわけでなく、子供のころから椅子にグイグイ負荷をかけるクセがあって、それがいまは太ってしまったうえにクセが変わらないものだから、いよいよすぐ壊れてしまう。

いまつかっている椅子は、回転椅子なんですが、回転部分のねじがしょっちょう切れてしまいます。

木部にねじこんである金属が、切れるほどの負荷をかけているようです。

何度もそれで修理をしてるんですが、なんども切れる。

もういい加減あぶなっかしいので、あたらしい椅子を買おうかとおもってるんですが、どうせ壊してしまうことを考えると、ぼくにはビールケースあたりがちょうどいいんじゃないかという気がしてきました。

#与太話
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以下の2枚はオクラです。
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結果的に非常に疎植になって、頭の部分を獣に食われたものですが、1株がまず4本に枝がわかれ、そこからさらに枝が出て、数えてみたら12本に枝分かれしていました。
9月に入ってから収量も増え、背は低めに仕上がっています。

近年、オクラの栽培は密植で育てることが推奨されており、ぼくもそのように育ててました。

が、この生長の仕方をみていると、ひと株30cmの1本仕立てでも、問題なく育ってくれるような気がします。

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ようやくオクラも売れ残りが出るようになってきたので、いくつかを料理に。
こちらは歯ごたえが残る程度に湯がいて、テキトーに刻んで、酢と砂糖を水で薄めてあっさりめの甘酢にして、そこへだし醤油を加えて、冷蔵庫で冷やしたらできあがり。
さっぱり食べられます。

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こちらは逆にしっかりめに湯がいて、頭を落としたらフードプロセッサーでしっかり粉砕します。
それをだし醤油で伸ばしたら、オクラのとろろ風です。
ご飯にかけたり、そうめんやソバの出汁に加えたり、いろいろつぶしがききます。
酸っぱいのが大丈夫なら、あらかじめ梅干しかお酢を入れておくと、冷蔵庫ですこし日持ちします。

#野菜

2023年9月21日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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アマプラでマトリックス・レザレクションズをみる。

わるい点
・ご都合主義的な展開。
・バーチャルの世界はなんでも暴力。夢の中で憎いあいつをしばく、みたいなことを延々やってる。。
・マトリックスでやったことを、もう一度やってる。

よい点
・お金がかかっていそう。
・ザ・ワールドが発動する。
・シナリオはちゃんとおもしろい。
・敵側のわるいところは、モブの命は使い捨て。味方側のよいところは、戦うことは厭わなくても、命を大事にする。
・中年のネオとトリニティがよい。

評価がイマイチな理由は、たとえるなら、過去にすごい流行った曲を、熟練の域に達したミュージシャンが、節回しを変えて歌うと腹立つ、みたいなところかなあ、と。

個人的には、よかったです。
マトリックス3部作は見ておく必要があります。

ED曲、あれ、これレイジ・アゲインスト・マシーンちゃうの、とおもって調べたら、ブラス・アゲインストというバンドが、レイジの「Wake Up」をカバーしたものらしい。

レイジ・アゲインスト・マシーンは、非常に独特なベースラインとリズムを持つバンドで、政治的なメッセージを怒りと情動で伝えてくるのですが、異様な人気を誇りました。

#与太話
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うちの市は田舎ですが、それをいよいよ田舎寄りに向かっていったところにある、温泉がメインの温泉旅館は、むかし原発の補助金でつくられたもので、20年ほど前は300円で入湯できたらしいんですが、ぼくが移住したときは400円。

それがいまは600円で、値上げしても深刻な経営難のようです。

きょうこの温泉に行ったんですが、これまで月2回の休みだったのが、来月から毎週月曜日が休みになること、今後は温泉のみの運営で旅館と宴会のサービスは終了になるそうな。

ここの回数券をまだ15枚くらい持ってるんですが、なんだか早いところつかいきらないと、いつつぶれるかわからない感じ。

それで、帰りに寄った小さなスーパーは、我が家からいちばん近い、といっても車で10分ほどかかるんですが、来月の10日で閉店するんですよね。

こういう小さな、あんまり安売りもしないし、客もあんまり来ないような店が、地域で続けていくことができない、そういう余裕がない時代になってきたようです。
温泉もおなじで、こういうひなびたところまでガソリンをつかって、道楽を楽しむ人が減ってきた。

コロナのせいかなともおもいましたが、コロナはあくまで補助的に作用しただけで、たぶんこれは時間の問題だったでしょう。

まあ、きょうのように、家にいたらカラダにカビが生えてきそうなときに、おじさんが楽しめる道楽が、どうにも寂しいことになって、残念です。

#与太話

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