No.1131
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八百屋お七のことはほとんど知らず、恋する男に会いたいために家に火をつけるという話を知っていただけなんですが、ほんの軽く調べた状態でふたつほど、横道にそれるような雑談を。
Wikipediaを読み飛ばすように読んでいたところ、お七は丙午生まれなのではないか、という俗説がある、ということを知りました。
丙午に生まれた女性は気性が激しい、という迷信に基づいています。
気性が激しいので、恋する男の家に火をつけるようなことをするんだという、論理の飛躍です。
が、それでふと合点がいったのが、元東京都知事で意地悪ばあさん役をしていた青島幸男が書いた『人間万事塞翁が丙午』でした。
この作品は直木賞を受賞してるんですが、それなりに分厚い本で、東京日本橋で戦前戦後を生きるハナという女性の半生を描いています。
高校生のころに読んだというのもありますが、作品中に、丙午生まれの女性の気性が激しいという説明が出てきたかどうか記憶になくて、ずっと「どうして塞翁が丙午」なんだろうとおもっていたんです。
「人間万事塞翁が馬」という故事は、幸不幸は予想がつかないという意味ですが、これに丙午という言葉をくっつけて、「丙午生まれのハナが、予測のつかない時代をたくましく生きる」という意味だったのか、といまさら気づいたという次第でした。
あと、お七という名前なんですが、大阪の人は……まあむかしの大阪の人ですが、これを「おひち」と読みます。
「し」という言葉が「ひ」になってしまうようです。
なので、大阪では質屋の看板の横にわざわざ「ひち」とルビを振ってあるのを見たことがあります。
しかし「シシ鍋」が「ヒヒ鍋」になるようだと、サルを鍋にしているようでギョッとします。
逆に江戸っ子は……これもむかしの江戸っ子なのだろうとおもいますが、「ひ」の発音が「し」になってしまうといいます。
「昼間」が「しるま」になるような感じでしょうか。
これも「マントヒヒ」が「マントシシ」になるようだと、マントを着たイノシシを想像するわけですが、大阪と東京では「し・ひ」の発声が逆になるということを、ふとおもい出した次第です。
あと、東京と大阪の人……あるいは地域による人々の性格的特徴の違いは、仏教の宗派によるところが大きいのではないかとおもったんですが、これはまたべつの機会に。
八百屋お七のことはほとんど知らず、恋する男に会いたいために家に火をつけるという話を知っていただけなんですが、ほんの軽く調べた状態でふたつほど、横道にそれるような雑談を。
Wikipediaを読み飛ばすように読んでいたところ、お七は丙午生まれなのではないか、という俗説がある、ということを知りました。
丙午に生まれた女性は気性が激しい、という迷信に基づいています。
気性が激しいので、恋する男の家に火をつけるようなことをするんだという、論理の飛躍です。
が、それでふと合点がいったのが、元東京都知事で意地悪ばあさん役をしていた青島幸男が書いた『人間万事塞翁が丙午』でした。
この作品は直木賞を受賞してるんですが、それなりに分厚い本で、東京日本橋で戦前戦後を生きるハナという女性の半生を描いています。
高校生のころに読んだというのもありますが、作品中に、丙午生まれの女性の気性が激しいという説明が出てきたかどうか記憶になくて、ずっと「どうして塞翁が丙午」なんだろうとおもっていたんです。
「人間万事塞翁が馬」という故事は、幸不幸は予想がつかないという意味ですが、これに丙午という言葉をくっつけて、「丙午生まれのハナが、予測のつかない時代をたくましく生きる」という意味だったのか、といまさら気づいたという次第でした。
あと、お七という名前なんですが、大阪の人は……まあむかしの大阪の人ですが、これを「おひち」と読みます。
「し」という言葉が「ひ」になってしまうようです。
なので、大阪では質屋の看板の横にわざわざ「ひち」とルビを振ってあるのを見たことがあります。
しかし「シシ鍋」が「ヒヒ鍋」になるようだと、サルを鍋にしているようでギョッとします。
逆に江戸っ子は……これもむかしの江戸っ子なのだろうとおもいますが、「ひ」の発音が「し」になってしまうといいます。
「昼間」が「しるま」になるような感じでしょうか。
これも「マントヒヒ」が「マントシシ」になるようだと、マントを着たイノシシを想像するわけですが、大阪と東京では「し・ひ」の発声が逆になるということを、ふとおもい出した次第です。
あと、東京と大阪の人……あるいは地域による人々の性格的特徴の違いは、仏教の宗派によるところが大きいのではないかとおもったんですが、これはまたべつの機会に。